佐藤一斎(1772~1859)は、幕府儒官となり、門人3000人ともいわれた儒学の大家で、生涯の節目に数人の画家に描かせた肖像画を残す。そのうち、この50歳像は、儒学の弟子であった29歳の渡辺崋山(1793~1841)が、10数度の画稿を経て制作した入念な一作。目や口などの顔貌表現に、西洋画法を取入れた徹底した写生の成果が表われ、伝統的な東洋画法に則った衣の表現と、無理なく調和している。図上に貼付された賛は、この肖像が描かれた3年後に、一斎自身が書き加えたものである。
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佐藤一斎(1772~1859)は、幕府儒官となり、門人3000人ともいわれた儒学の大家で、生涯の節目に数人の画家に描かせた肖像画を残す。そのうち、この50歳像は、儒学の弟子であった29歳の渡辺崋山(1793~1841)が、10数度の画稿を経て制作した入念な一作。目や口などの顔貌表現に、西洋画法を取入れた徹底した写生の成果が表われ、伝統的な東洋画法に則った衣の表現と、無理なく調和している。図上に貼付された賛は、この肖像が描かれた3年後に、一斎自身が書き加えたものである。
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