重要文化財祖師図(霊雲観桃・潙山踢瓶・三平開胸・石鞏張弓)そしず (れいうんかんとう いざんてきへい さんぺいかいきょう せっきょうちょうきゅう )

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  • (指定名称)紙本墨画淡彩霊雲観桃、潙山踢瓶、石鞏張弓、三平開胸図
  • (旧大仙院方丈障壁画 のうち)
  • 伝狩野元信筆 (かのうもとのぶ)
  • 4幅
  • 紙本墨画淡彩
  • 左から176.0×91.8,175.8×91.8,175.8×91.8, 176.0×91.8
  • 室町時代・16世紀
  • 東京国立博物館
  • A-289

 当館所蔵の旧大仙院方丈障壁画24幅(祖師図など)は、もと京都・大徳寺(だいとくじ)の子院(しいん)、大仙院の障壁画の一部である。現状は掛幅装(かけふくそう)であるが、当初は襖絵(ふすまえ)や壁貼付絵(かべはりつきえ)であった。
 大仙院は名僧、古嶽宗亘(こがくそうこう)(1465~1548)が永正10年(1513)に隠居所として建てた塔頭(たっちゅう)である。現存する禅院方丈(ほうじょう)としては、京都の東福寺龍吟庵(とうふくじりょうぎんあん)についで古い遺構である。将軍や天皇という有力者の帰依もあり、古嶽は方丈の障壁画制作に、相阿弥(そうあみ)や狩野元信(かのうもとのぶ)という当代随一の画家を起用している。その障壁画の主要部分のほとんどが現存し、当館の24幅の外に、四季山水図16幅(相阿弥筆 室中<しっちゅう>)、四季花鳥図8幅(狩野元信筆 檀那<だんな>の間)、四季耕作図8幅(伝狩野之信<かのうゆきのぶ>筆 礼<らい>の間)がある。

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