国宝出山釈迦図しゅっさんしゃかず

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  • 絹本墨画淡彩
  • 縦117.6×横52.0
  • 南宋時代・13世紀
  • 東京国立博物館
  • TA-617

梁楷は謹密な著色人物画にもすぐれた。本図は,永い修行にもかかわらず悟りを得られず,山を出る釈迦の姿を描いたものであるが,その精細で写実的な人物表現はきわめて秀逸である。宮廷で描いたことを示す「御前図画 梁楷」の落款があり,梁楷の著色人物画の代表作である。足利将軍家の蔵品目録『御物御絵目録』に「出山釈迦 脇山水 梁楷」と記される作品と思われ,雪景山水図とともに三幅対として鑑賞された。若狭酒井家伝来品。

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