重要文化財石造釈迦三尊像龕せきぞうしゃかさんぞんぞうがん

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  • (指定名称)石造浮彫三尊仏龕
  • 1面
  • 石造 浮彫
  • 全高104.5
  • 中国・唐時代・8世紀
  • 奈良国立博物館
  • 1276(彫121)

 陝西(せんせい)省西安市宝慶寺(ほうけいじ)に伝来した石仏群は、清朝初期に重修された現地の六角七層塔に今もある6点を含めると、現在32点(中国に7点、日本に21点、米国に4点)の存在が知られる。いずれも石灰岩の一石に尊像を浮彫しており、丸味ある顔立ち、肩幅が広く腰を絞った体型、薄い着衣を密着させた肉身表現など、インド風を消化した初唐様式の特徴が、顕著に示されている。本品の中尊にみられる触地印(そくちいん)は、釈迦成道(じょうどう)の地・ブッダガヤの霊像の姿に基づく形式であり、ここにもインドからの影響が認められる。

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