重要文化財花園天皇宸翰御消息(八月廿五日)はなぞのてんのうしんかんおんしょうそく(8がつ25にち)

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  • 花園天皇 (はなぞのてんのう)
  • 1幅
  • 紙本墨書
  • 縦30.3cm 横69.7cm
  • 鎌倉時代・14世紀
  • 京都国立博物館
  • B甲666

元弘元年八月、後醍醐天皇が神器を奉じて笠置山に臨幸せんとしたその日、花園天皇(1297~1348)が弟の尊円親王にあてた消息。洞院公敏・実世がそれに供奉したらしいことなどを驚きと不安の気持ちとともに記す。「只惘然」とあるように、使者からつぎつぎともたらされる情報に当惑していたことをよく示し、元弘の変の緊張した世上をいまに伝える。文面にはその驚愕ぶりが溢れているが、乱れることのない筆運びにはただただ驚かされる。

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