梨地仕上げの木製櫛29枚を納めた箱。長方形の四隅を丸くし、各辺を膨らませ、蓋を盛り上げていて、直線がどこにもない。蓋は身に覆いかぶさる構造で、両長側面に手掛りを刳(く)るが、通常の櫛箱と違い、身に紐金具がない。松椿蒔絵手箱(I甲68-19)と揃いの意匠で、全体を淡い梨地とし、蓋表に金研出(とぎだし)蒔絵で地面を、金薄肉高蒔絵でそこに伸びる松と椿の樹を描き、幹に切金(きりかね)による苔を添えている。蓋裏には金研出蒔絵で松と椿の折枝文を表している。
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梨地仕上げの木製櫛29枚を納めた箱。長方形の四隅を丸くし、各辺を膨らませ、蓋を盛り上げていて、直線がどこにもない。蓋は身に覆いかぶさる構造で、両長側面に手掛りを刳(く)るが、通常の櫛箱と違い、身に紐金具がない。松椿蒔絵手箱(I甲68-19)と揃いの意匠で、全体を淡い梨地とし、蓋表に金研出(とぎだし)蒔絵で地面を、金薄肉高蒔絵でそこに伸びる松と椿の樹を描き、幹に切金(きりかね)による苔を添えている。蓋裏には金研出蒔絵で松と椿の折枝文を表している。
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