畳んだ衣服を収納する調度。丈夫で扱いやすく見た目にも美しいように伝統的な工夫がなされている。例えば四隅は丸い。天板は側板の一回り内側から緩やかに盛り上がる。底辺は斜めに削り落とされ、身と蓋の合わせ目には金銅製の縁が嵌(は)められている。黒漆地に銀蒔絵で松の折枝とそれをくわえた飛鶴を描く装飾は、冠箱と共通だが、表現は微妙に異なる。各時代の神宝目録によると江戸時代末まではこれとは別の御衣箱が伝わっていた。
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畳んだ衣服を収納する調度。丈夫で扱いやすく見た目にも美しいように伝統的な工夫がなされている。例えば四隅は丸い。天板は側板の一回り内側から緩やかに盛り上がる。底辺は斜めに削り落とされ、身と蓋の合わせ目には金銅製の縁が嵌(は)められている。黒漆地に銀蒔絵で松の折枝とそれをくわえた飛鶴を描く装飾は、冠箱と共通だが、表現は微妙に異なる。各時代の神宝目録によると江戸時代末まではこれとは別の御衣箱が伝わっていた。
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