もと円満院に伝わったもので、園城寺とその周辺の寺観を12の画面で表わしているが、元来は屏風仕立だったとみられる。向って右から北院・中院・南院が右隻、如意寺・三別所分が左隻に相当する。図柄は、園城寺所属の鎌倉時代末期の境内古図とほぼ同じことから、これに基づいて制作されたことがわかるが、樹木や金雲表現には近世の狩野派の特色が表われている。
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もと円満院に伝わったもので、園城寺とその周辺の寺観を12の画面で表わしているが、元来は屏風仕立だったとみられる。向って右から北院・中院・南院が右隻、如意寺・三別所分が左隻に相当する。図柄は、園城寺所属の鎌倉時代末期の境内古図とほぼ同じことから、これに基づいて制作されたことがわかるが、樹木や金雲表現には近世の狩野派の特色が表われている。
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