慈覚大師円仁が入唐の翌年にあたる開成4年(承和六年(839))4月、揚州で求得した聖教や法具などをまとめて報告した求法目録の写本である。聖教は百三十七部二百一巻、法具などは約二十種にのぼる。奥書の「嘉保二年七月十六日於南陽御房書了」より書写年代が知られ、更に別筆で「以前唐院之本写得也」とあって前唐院本を写したことが窺える。円仁の自筆本は伝わらず本巻が現存最古の写本と考えられる。
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慈覚大師円仁が入唐の翌年にあたる開成4年(承和六年(839))4月、揚州で求得した聖教や法具などをまとめて報告した求法目録の写本である。聖教は百三十七部二百一巻、法具などは約二十種にのぼる。奥書の「嘉保二年七月十六日於南陽御房書了」より書写年代が知られ、更に別筆で「以前唐院之本写得也」とあって前唐院本を写したことが窺える。円仁の自筆本は伝わらず本巻が現存最古の写本と考えられる。
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