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東大寺の明一(728~798)が撰した『金光明最勝王経』十巻の注釈書で、唐の慧沼の『金光明最勝王経疏(しょ)』を多く引用するが、明一独自の注釈もあり奈良時代の仏教思想を知る上において貴重なもの。経文は一行に十九字から二十字を書写するが、小字で一行二十五字のもある。十巻が完備することも珍重すべきである。
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