重要文化財伎楽面 呉公ぎがくめん ごこう

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  • (指定名称)木造伎楽面(法隆寺献納)
  • (伎楽面 のうち)
  • 31面
  • クスノキ製彩色
  • 29.9×25.6
  • 飛鳥時代・7世紀
  • 東京国立博物館
  • N-210

呉公とは呉の国の貴公子という意味である。透彫鍍金の冠をつけ、気品の高い顔立ちを持ったこの面は、如何にもそれにふさわしい。やや面長な顔、強く張った弧を描く眉、口もとをぐっと釣り上げた唇などは、7世紀ごろの仏像、とくに法隆寺金堂の四天王にその類型をみることができる。かつては緑青彩をほどこし、唇には朱、鼻下には髭をあらわす墨描きがあったが、いまはほとんど剥落して、わずかに痕跡を残すに過ぎない。

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