重要文化財伎楽面 波羅門ぎがくめん ばらもん

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  • (指定名称)乾漆伎楽面(法隆寺献納)
  • (伎楽面 のうち)
  • 31面
  • 乾漆製彩色
  • 25.9×18.4
  • 奈良時代・8世紀
  • 東京国立博物館
  • N-236

N-235より老人の相を表わしており、頭部に大きな穴が開いている。この面をみると、面の正中線に沿ってごくわずかだが喰違いがあることが分る。これをX線で透視すると、明らかにこの部分で面が2つに割れている。ところが表面の布は続いているところをみると、内側の布のみが切れており、布目だけは続いている。恐らく塑土原型に布をあて、漆を塗って固め型から抜くに当って真2つに切り、これを再び接着させてから、さらに上に布を着せてつくったものと思われ、乾漆面の制作技法を考える上で興味ある事実である。

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