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IIIF Manifest
蓋表・側面・脚部に厚い夜光貝(やこうがい)の螺鈿によって鳳凰円文を表わしている。鳳凰は、左右の翼を広げて尾羽をまるめ、染職作品にみられる蛮絵(ばんえ)のような意匠とする。画的に使われた貝の放つ白く上品な光が、唐壇の量感に満ちた姿を一層引き立てている。平安後期の和様化した螺鈿を代表とする作品といえよう。損傷の跡はみられるが、法隆寺の江戸時代の宝物図録『御宝物図絵』(天保13年序)にほぼ現在のような形で描かれており、それ以前に修理されていたとみられる。
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