重要文化財能面 若曲見のうめん わかしゃくみ

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  • 木造、彩色
  • 20.6×13.6
  • 江戸時代・17~19世紀
  • 東京国立博物館
  • C-1567

しゃくれぎみの面の形にその名が由来する曲見と、若い女面との中間的な相貌から若曲見とよばれる。広葉樹の一材製で、白色を塗る。赤い透漆を塗る面裏に「平泉寺/財蓮?/熊大夫作」の刻書がある。平泉寺(へいぜんじ)は白山宮(はくざんぐう)の越前馬場(えちぜんばんば)の中心で中世にことに隆盛した。作者熊太夫(くまだゆう)は文明13年(1481)銘の梅若(うめわか)家伝来尉(じょう)面の「越前国熊太夫」と同一人物であろう。室町期にさかのぼる準規準作例として貴重である。

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