『蒙求』は、746年に唐の李瀚が、古人の逸話などを四字句の韻語で記し、類似の事跡を配列して編纂したもの。日本には平安時代初期に伝わり、貴族の子弟たちに盛んに暗唱され、『枕草子』や『源氏物語』などの文学作品に影響を与えたといわれる。以後、僧侶や武士にもさかんに読まれ、寺の学問所では庭の雀たちまでもが「蒙求をさえずる」などといわれるほど、明治時代まで初等教科書として広く読まれた。
本書は巻首を少欠するが、奥書に長承三年(1134)12月27日と書かれており、現存最古本の一つである。
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