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圜悟克勤(えんごこくごん)(1063~1135)は臨済宗楊岐派(ようぎは)の五祖法演の法嗣(ほうし)で、字(あざな)は無著、南宋の高宗から圜悟、北宋の徽宗から佛果の賜号を受けた北宋を代表する禅僧である。
『宋版圜悟心要』は、克勤が当時の士大夫、居士、学人等のために宗義の肝要を説いた四十二項の垂示(すいじ)を門人の子文和尚が編録したものである。
本書は、南宋時代に出版された版本で、装訂は袋綴冊子装(ふくろとじさっしそう)、界線を有し、半葉十一行、毎行二十字で、版心には板木(はんぎ)を彫った工人の名が刻まれている。下巻末に「嘉煕戊戌清明節題」の重刊記がある。料紙には、きわめて薄い良質の竹紙が用いられている。本文中には南北朝時代に付けられた朱の傍訓、送仮名、返点などが多数みられる。また、上下欄外には、室町時代の五山僧(ござんそう)による注記や貼紙などがある。摺りは良好であり、板木がおこされてから間もない時期の印行とみられる。上巻の巻頭から二十八丁は室町時代の補写。
なお、近世日本禅に測り知れない影響を持っていた中国の禅の教本『碧巌録(へきがんろく)』は、北宋初期の雪竇重顕(せっちょうじゅうけん)が古則百則に対して頌をつけた公案集に、圜悟が垂示・著語(じゃくご)・評唱(ひょうしょう)を加えたものである。
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