重要文化財台付壺だいつきつぼ

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  • (指定名称)台付壺形土器
  • 愛知県名古屋市熱田区高蔵町 熱田貝塚出土
  • 1個
  • 弥生時代・1~3世紀
  • 東京国立博物館
  • J-11614

弥生時代は、日本列島においてはじめて米の文化・金属器の文化を育んだ時代である。人々の生活はこれまでの食糧採集経済から米を主体とする食糧生産経済へと移行し、その社会構造もより複雑なものへと変化した。中国大陸からの水田稲作農耕の到来が人々の生活を大きく変えたのである。そして、この農耕生活の進展は土器の上にも反映され、貯蔵用の壺、煮沸用の甕、盛り付け用の鉢・高坏といった用途別の器種を生み出した。
 この壺は、伊勢湾岸地域に盛行した弥生時代後期を代表するものである。脚がつき、広く開く口縁内部には綾杉文、肩部から胴部にかけては列点文と平行線文が箆状工具で刻まれる。器面全体は、赤色顔料で絶妙なバランスで塗り分けられ、この見事なコントラストが、その洗練されたプロポーションとうまく調和し、壺の美しさを引き立てている。このような土器は、ギリシャのクノッソス宮殿から出土した土器の優美さにも匹敵するところから「パレススタイル(宮廷様式)」とも呼ばれている。

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