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IIIF Manifest
古代の鐙には輪鐙と壺鐙がある。壺鐙は足先の覆いをつけたもので輪鐙より遅れて出現した。金属製の壺鐙はそのなかでも新しい。法隆寺献納宝物には1双と1隻がある。鉄製で、壺と縁金は別作りで、緑金に壺をはめて鉄鋲で留める。舌はなかったようである。全体に漆を塗っていた可能性がある。正倉院御物のなかによく似た壺鐙があるが、本例の方が若干古いと思われる。付属として金銅製の鉸具(かこ)付心葉形杏葉がある。鋲が残っており、裏に革をあてていた可能性がある。もと鐙とともに馬具のセットを構成していた可能性もあろう。
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