重要文化財変形方格規矩四神鏡へんけいほうかくきくししんきょう

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  • 径23.9
  • 古墳時代・4~5世紀
  • 東京国立博物館
  • J-177

奈良盆地西縁の馬見丘陵に拡がる大小約100基の馬見古墳群中央部に位置する。著名な古墳が多く、佐紀盾列古墳群・柳本(大和)古墳群と並ぶ奈良県を代表する古墳群である。全長111.5mの三段築成の前方後円墳で、後円部径約60m、前方部幅約45mの低平で狭長な前方部をもつ。家・蓋・盾・靭・短甲形などの形象埴輪が採集され、後円部で鰭付円筒埴輪列が確認された。葺石と後円部に排水溝を付設した粘土槨の存在が推測されている。
 明治14(1881)年に、粘土槨から多量の銅鏡・玉類・銅鏃・巴形銅器・石製品・石製模造品など豊富な遺物が出土したとされている。銅鏡は31面以上で、10面を超える三角縁神獣鏡等の舶載鏡や家屋文鏡等の倣製鏡からなる。石製品は比較的古式で、石製模造品も剣・勾玉・農工具の組合せで写実的表現や古式の大型品で構成されるが、大型有脚円形合子や鏡を模倣したとみられる大型有孔円板を含み、畿内中枢部における前期末から中期初頃の典型的な組合せを示す。

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