重要文化財開基勝宝かいきしょうほう

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  • (指定名称)開基勝宝
  • 奈良市伏見町出土
  • 31枚
  • 奈良時代・8世紀
  • 東京国立博物館
  • E-19576~19580

日本で最初に作られた金貨。『続日本紀』天平宝字4年(760)3月16日の条に、そのころ私鋳銭(「和同開珎」の偽銭のこと)がはびこっているため、新たに「萬年通寶」銅銭、「太平元寶」銀銭、「開基勝寶」金銭を作り、萬年通寶10枚で太平元寶1枚に、太平元寶10枚で開基勝寶1枚にあてたと記される。表裏ともやや広く縁を作り、その内側に回読み式の文字で陽鋳し、裏は素文となる。出土地、出土数が、2ヶ所32枚と少なく、また銭がくっついていたり、バリが残っているものなども含まれていて流通していたか疑問が残る。

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