重要文化財蝦夷地実測図えぞちじっそくず

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  • 縦126.0~168.7 横84.5~116.0
  • 江戸時代・19世紀
  • 東京国立博物館
  • A-9341

寛政12年(1800)、伊能忠敬らが最初に行った東蝦夷地(北海道の太平洋岸を主とした地域)および奥州道中の測量図。東京国立博物館での名称は「蝦夷地実測図」である。本図は伊能忠敬が上呈した当時の形態を保っている地図と考えられている。たたみもので表紙に相当する部分に外題が墨書され、「蝦夷地第1図 自シリウチ至ヤマコシナイ」というように記される。針突法によらない作図を行い、大小2種類作り、大図が縮尺1:43636、小図が縮尺1:436360となる。大図は蝦夷地シラオイからヒロウまでを欠き、奥州図では浅草から津軽平館までの10図相当を欠いている。「浅草文庫」の朱印がある。

第1 自シリウチ至ヤマコシナイ
現在の渡島郡知内町から山越郡八雲町山越に至る噴火湾の沿岸実測図。
第2 自ヤマコシナイ至アブタ
現在の山越郡八雲町山越から虻田郡虻田町に至る噴火湾の沿岸実測図。
第3 自アブダ至シラオイ
現在の虻田郡虻田町から白老郡白老町に至る噴火湾と太平洋の沿岸実測図。これに続く日高沿岸から襟裳岬に至る沿岸実測図は失われている。
第7 自ヒロウ至オホツナイ
現在の広尾郡広尾町から十勝郡浦幌町の大津川(十勝川)口までの十勝海岸の沿岸実測図。
第8 自オホツナイ至クスリ
大津川口から釧路市内までの太平洋岸の岸実測図。
第9 自クスリ至アツケシ
釧路市内から厚岸郡厚岸町に至る太平洋岸の沿岸実測図。
第10 自アツケシ至ニシベツ
厚岸町から野村郡別海町に至る、太平洋と野村水道の沿岸実測図。

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