重要文化財能面 長霊癋見のうめん ちょうれいべしみ

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  • 木造、彩色
  • 20.9×16.4
  • 江戸時代・17世紀
  • 東京国立博物館
  • C-1561

癋見は吽形(うんぎょう)すなわち閉口の鬼面。長霊癋見は「熊坂」などに使用され、異相の武者をあらわす。その名は長霊という面打ちに由来する。この面は金春家所用の面の中でも、室町期にさかのぼる優品である。広葉樹の一材製で、白色下地に肉色を塗る。眼球に金銅板を貼る。面裏は素地を残し、眉間に「キヒノ/ケンセイ」と読める刻書がある。詳細は不明だが、「キヒ」は越前国気比庄(きひしょ)(現在の福井県丹生郡朝日町気比庄)をさす可能性がある。

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